薩摩に伝わる銘菓・明石屋の「かるかん」は本当に”まずい”のか!?

【鹿児島県】

 

鹿児島県に、自然薯(じねんじょ)を使った格式高い銘菓があります。それが明石屋の「かるかん」です。

自然薯とは山芋の一種で、日本原産の天然物をこう呼びます。

 

この投稿をInstagramで見る

 

筒井 啓介(@hinata0425)がシェアした投稿

かるかん」は自然薯(じねんじょ)と米粉、砂糖で作った蒸し菓子で、大名家の冠婚葬祭の席で食べられていました。その名残で今も、冠婚葬祭の贈答品として好まれています。

そんなかるかんですが、製造から時間が経つと乾いてしまい、しっとり・もっちりの弾力感が減るために”まずい”と感じる人が多いということ。あるいは自然薯特有の風味、食感によるまずさを感じている人もいるようです。

一方で、かるかんを”美味しい”と感じている人もいます。

もちもちとした食感が好きな方は多く、また地元民には古くから愛され続けてきたお菓子です。

そして、かるかんの中に餡子が入った「かるかん饅頭」になると、一気に和菓子ファンの間でも好きになる人が大勢いらっしゃるようです。

 

この投稿をInstagramで見る

 

かるかん元祖 明石屋(@akashiya_1854)がシェアした投稿

「かるかん」はその味に賛否両論あるお菓子ではありますが、どちらかと言えば”美味しい”と答える方のほうが多い気がします。

特有の食感、そしてその素朴すぎる味が、食べなれない人にとっては”苦手意識”をもたらし、まずいと感じるものの、何回か食べ慣れてくると”美味しい”と思うようになることもあるのではないでしょうか。

そうでなければ、「明石屋」を代表する銘菓「かるかん」が、160年以上もの長い間、愛され続けられる訳がありませんから…

この記事では、「かるかん」の魅力を存分に紹介します。

  • 「かるかん」はこんなお菓子
  • 「かるかん」はこんなシーンにおすすめ
  • 明石屋はこんなお店

「かるかん」の主原料である自然薯は、疲労回復に抜群の効果があります。

「和菓子は好きだけど甘い物を控えたい」という人は、ぜひ最後まで読んでみてください!

「かるかん」は自然の甘みと軽い食感が特徴のお菓子です!

「かるかん」は、自然薯(じねんじょ)という山芋を、たっぷりと使った蒸し菓子です。

ふわっと軽い食感と雪のような白さが特徴的で、他の和菓子と比べても色・食感ともに際立っています。

羊羹のように棒状になっていて、好きな大きさにカットして食べます。

 

この投稿をInstagramで見る

 

サニーマート(@sunny__mart)がシェアした投稿

「かるかん」の名前の由来は、軽い羊羹のようなお菓子という意味です。

蒸し上がった生地は、蒸す前より軽くなるんです。

明石屋の「かるかん」は、自然薯の自然な風味を米粉が引き立たせるように、作られています。

少しもパサつかず、しっとりとした口当たりが明石屋の特徴です。

元は、大名家が冠婚葬祭の席で食べていた高級菓子で、庶民に広まったのは明治時代になってからです。

その名残で、今も冠婚葬祭の贈答品として好まれています。

材料は自然薯・米粉・砂糖のみ、厳選した食材で作られています。

すりおろした自然薯に水、砂糖、米粉を加えて、空気を含ませながらしっかりと混ぜ合わせます。

セイロを使ってじっくり蒸し上げ、ふっくらとした生地に仕上げます。

口に入れると、ふんわりと柔らかな食感に驚かされます。

しっとり、もちもちとした弾力があって、食べ応え十分。

山芋の風味と自然な甘さが広がります。

冷えると固くなる「かるかん」は、常温で届きます。

そこで、おすすめの食べ方を2つ紹介します。

  • 電子レンジで20~30秒温める

耐熱用の容器に移して、水を少々ふりかけてラップするだけ。

蒸し立てのような美味しさが味わえます。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Azusa Fujikura 藤倉梓(@azusafujikura)がシェアした投稿

  • オーブントースターで焼く

1~2分ほど様子を見ながら焼いてください。

焦げるのが心配なら弱火でじっくり。

お好みでバターをぬると、ひと味違った「かるかん」を楽しめます。

「かるかん」はお歳暮にピッタリのお菓子です!

大名家の祝いの席などで出されていた、格式高いお菓子である「かるかん」は、冠婚葬祭の贈り物や返礼品にぴったりです♪

主原料である自然薯は、秋から冬にかけて美味しくなり、旬の自然薯で作った「かるかん」は、お歳暮の時期にピッタリの品です。

さらに、「かるかん」は美味しいだけじゃなく、栄養価も高いお菓子です。

自然薯は、漢方で「山の薬」と呼ばれるくらい体に良い食べ物…滋養強壮に効果があり、疲労回復にはもってこいなんです。

健康志向や大切な人へ、気持ちのこもったギフトとして届きます。

「かるかん」の生地で餡を包んだ「かるかん饅頭」は、今や王道の「かるかん」よりも有名になっています。

生地自体に甘味があるので、中に入れるこし餡は甘さ控えめです。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Emi Fujioka(@emigmaticlife)がシェアした投稿

餡よりも生地の方に、原価も手間もかかっているため、「かるかん」より値段が安くなっています。

県外から買いに来た人は、「なんで餡が入っていない方が高いの?」と、驚かれるそうですよ。

明石屋は季節感を大切にします!【美味しさのこだわりは全て】

明石屋は「かるかん」発祥の店とされ、創業160年の老舗和菓子店です。

「かるかん」自体は、昔から鹿児島で広く食べられていました。

  • 原料の自然薯が豊富に採れたこと。
  • 奄美・琉球地方に近いため、貴重品だった砂糖が手に入り易かったこと。

これらの地理的な理由です。

発祥とされているのは、明石屋の初代店主が藩主の命をうけて、作り方を確立したためです。

明石屋は、鹿児島産の材料だけにこだわらず、美味しいと聞けばどこからでも食材を取り寄せます。

産地ではなく、素材の味を追求すればこその振舞いと言えます。

そんな明石屋の美味しさへのこだわりは、ずばり「全て」。まさしく職人の鏡ですね。

明石屋は、季節感も大切にしています。

一年中使える食材が増えた現代でも、旬の材料にはこだわっています。

明石屋の創業は、1854年薩摩の地です。

初代店主・八島六兵衛が播州明石の出身だったので、明石屋の屋号がつきました。

薩摩藩11代藩主・島津斉彬(しまづなりあきら)は、江戸で菓子屋を営んでいた六兵衛の技に惚れ、薩摩藩に迎え入れます。

美味しくて栄養価の高い保存食の研究に、力を入れていたからです。

藩御用達の菓子屋になった六兵衛は、薩摩の上等な山芋と米を使って、お菓子を作ろうと考えます。

研究を重ねた結果、明石屋の「かるかん」が完成しました。

明石屋は現在7代目、今も伝統の製法を守り続けています。

明石屋の「かるかん」はネット通販がおすすめ!【まとめ】

この記事は、「かるかん」の魅力を存分に紹介してきました。

  • 「かるかん」は、ふわっとした食感と純白が特徴的なお菓子。
  • しっとりとした口当たりが、他にはない明石屋の売り。
  • 「かるかん」は特にお歳暮の時期におすすめ。
  • 美味しいだけじゃない!疲労回復にもってこいの食材。
  • 明石屋は、素材の味と季節感を大切にする老舗。

鹿児島に行きたい!けど遠くて行けない!という人は、ネット通販がおすすめです。

明石屋の公式ホームページ内にオンラインショップがあります。

山芋と米粉と砂糖、シンプルな素材ならではの美味しさを、ぜひ味わってみてください。

 

この投稿をInstagramで見る

 

@kano31006がシェアした投稿

【店舗情報】
《明石屋本店》
〒892-0828鹿児島市金生町4-16(山形屋北筋)

《TEL》
代表:099-226-0431
フリーダイヤル:0120-080-431(9:00~17:00)

《FAX》
099-226-0433

《アクセス》
鹿児島市電「朝日通駅」より徒歩で約2分

《駐車場》
無し

《営業時間》
9:00~18:00

《定休日》
無休

《税込価格》
かるかん

  • 8号:1,296円
  • 4号:2,592円
  • 10枚入り:2,592円
  • 3号:3,456円
  • 15枚入り:3,888円
  • 2号:4,968円
  • 2号(4号×2):4,968円
  • 20枚入り:5,184円
  • 2号(木箱):5,400円

《オフィシャル》
https://www.akashiya.co.jp/

コメント

タイトルとURLをコピーしました