柿の葉ずしは元々吉野地方の家庭料理でした。
今ではすっかり奈良名物となった「柿の葉ずし」。
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— サンリオ (@sanrio_news) August 10, 2021
元々は奈良県南部の吉野や五條でお祭りのご馳走として作られていた家庭料理でした。
海から離れた奈良県の山間部には紀伊半島南部の熊野灘などで収穫された鯖が塩漬けされた状態で運ばれていました。
それを薄切りにしてご飯に載せ、柿の葉に包んで熟成させた「なれずし」が柿の葉ずしの起源です。
各家庭で丹精込めて作られた柿の葉ずしは、夏祭りの日から一週間かけて大事に食べられたそうです。
明治以降は酢で手早く酢締めして作る方法が段々主流になり、ネタも鮭や鯛など種類が増えて百貨店での販売が始まると全国的に有名になりました。
奈良県内に柿の葉ずしの名店は多数ありますが、今回は幕末創業の「平宗(ひらそう)」さんをご紹介します。
”柿の葉ずし”の「平宗(ひらそう)」は明治時代に料理旅館を営んでいました。
古来より桜の名所であった吉野の桜の花びらを食べて育った鮎は格別美味しいと言われていました。
そのため吉野の七つの郷は毎年交代で鮎ずしを作って京都御所に献上していました。
その郷の一つである上市村の平井家が江戸末期の文久元年に創業したお店が「平宗(ひらそう)」です。
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明治になって「平宗(ひらそう)」は魚や寿司販売の傍ら、高野詣や伊勢詣をするお客相手に旅館を営みはじめました。
そのとき宿泊客に提供する料理の一品として振る舞われた”柿の葉ずし”が次第に人気を呼び、看板商品として販売されるようになりました。
平宗では柿の葉ずし以外に鮎ずしなども販売しています。
”柿の葉ずし”のネタは鯖以外にも鮭、金目鯛、穴子、海老などがあり、色んな種類を詰め合わせで味わうことも出来ます。
「平宗」では看板商品の柿の葉ずし以外にも様々なお寿司を扱っています。
その中でも”鮎ずし”は、戦後の昭和天皇御巡幸の折に陛下に献上された自慢の一品です。
その他にもミニ柿の葉ずしや、焼き鯖ずし、巻きずしとのセットなどが用意されていて通販でも購入可能です。
柿の葉ずしの賞味期限は3日、鮎ずしや巻きずしは1日、その他の押しずしや棒ずしは2日です。
吉野本店、奈良店、法隆寺店では店内で食べることも出来ます。
夏には富有柿のかき氷も販売されています。
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【お値段】
柿の葉ずし
・鯖×8個 税込1278円
・鮭×8個 税込1537円
・鯖、鮭、金目鯛 各4個 税込2198円
・ミニ柿の葉ずし 8種類 各2個 税込1620円
その他のお寿司
・献上鮎ずし 税込1026円
・柚庵焼鯖ずし 税込1188円
・ローストビーフの棒ずし(予約販売) 税込2484円
・山柿(柿の葉ずし 4個と巻きずし 6個セット) 税込875円
【吉野本店】
住所:奈良県吉野郡吉野町飯貝614
電話:0746-32-2053
営業時間:9:00~17:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
交通アクセス:近鉄吉野神宮駅から徒歩16分(1.3km)
駐車場:あり(無料)
【奈良店】
住所:奈良県奈良市今御門町30-1
電話:0742-22-0866
営業時間:10:00~20:30
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
交通アクセス:近鉄奈良駅から徒歩9分(700m)
駐車場:なし(ならまち若草モータープールの割引券発行あり)
【法隆寺店】
住所:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺1-8-40
電話:0745-75-1110
営業時間:10:00~16:00
定休日:年中無休
交通アクセス:JR法隆寺駅から徒歩16分(1.3km)
駐車場:あり(無料)
【オフィシャルホームページ】
http://www.hiraso.jp/
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