日本全国スイーツ談義【いとお菓子】

サラリーマン街頭インタビューでお馴染みの東京新橋は『切腹最中』が銘菓

東京新橋「切腹最中(せっぷくもなか)」の新正堂

「切腹最中」が誕生して30年になるそうです。

お店(新正堂)があるのは「忠臣蔵」で有名な浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)が切腹した田村屋敷跡地。

毎年12月になると「忠臣蔵」というキーワードが日本を賑わせて来ます。

旧暦の12月14日は、赤穂浪士47人による吉良上野介への仇討ち事件=「忠臣蔵」が起こった歴史的な日です。

江戸幕府の第5代将軍・徳川綱吉のいる江戸城の松の廊下で、赤穂藩の殿様・浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)が、 幕府の旗本、吉良上野介(きらこうずけのすけ)のことを斬りつけてしまったことから始まります。

幕府の接待役を任せられた浅野内匠頭は、指導役だった吉良上野介と気が合わなかったらしく、吉良は浅野のやることすべてにイチャモンを付けていたといわれています。

そのうっぷんで、ぷつんと切れてしまった赤穂藩主浅野内匠頭は、吉良上野介を松の廊下で傷付けてしまい、幕府から御咎めを受けて、言い分も聞かれずにその日の内に切腹の刑を受けました。

赤穂藩はお家取り潰しで、路頭に迷った大石内蔵助を中心とした赤穂藩の浪士47人が決起して仇討ちをする、その場所が今の「新正堂」のある新橋だったのです。

忠臣蔵が由来の「切腹最中(せっぷくもなか)」

この「切腹最中」という和菓子を通じて、話しのネタの一つとして広まればという思いを込めた斬新なデザインのアイデア商品です。

名前の通り、最中に挟まれた「あんこ」は一般の最中のあんこよりもはるかに多くたっぷりで、こぼれんばかりにこんもりとしています。

また「切腹最中」は、バックグラウンドストーリーからわかるように、東京都心のサラリーマンは、お詫びの気持ちを伝えるために購入する人が多い東京銘菓ともなっています。

大きな失敗やミスをしてしまった時、許してもらう事は叶わないのも百の承知の上で、誤りに行く際に取引先へ持参する、新橋のサラリーマンたちの定番土産になっています。

多い日には7000個以上も売り上げるそうです。

赤穂浪士47人にちなんだ羊羹「義士ようかん」

赤穂浪士47人が関わっているという意味から、四十七士の人物それぞれを描いた武者絵と、日本の心「義」を添えて総計48本の羊羹を詰め合わせた「義士ようかん」も新正堂の名物和菓子になっています。

縦8cm、横3cmのミニようかんで、48本入りで¥13,000と超豪華な羊羹詰め合わせです。

味は、「本練り」「抹茶」「黒糖」「さくら」「塩」の5種類。

ようかんは、一般的にも日持ちのする非常用食品として売れ筋の商品で、開封しなければ1年半ほどは保存できて、美味しく召し上がれます。

討ち入りにちなんだどら焼き「陣太鼓どら焼き」

藩主の仇討ち相手である吉良上野介が確実にいる日は、吉良家で開催されるお茶会の晩となり、討ち入りは1702年12月14日夜になりました。

攻め入る時の合図として使われた「陣太鼓」をイメージした、つぶあんたっぷりのどらやき「陣太鼓どら焼き」もおすすめの和菓子です♪

東京は歴史の街・赤穂浪士の眠る街・新橋

大正元年に創業した和菓子店「新正堂」のあるJR新橋駅は、街頭インタビューでよく見かける駅で、駅前広場にはSLが展示されていることでも有名です。

また、近隣にある港区高輪の泉岳寺は、赤穂浪士47人の菩提寺ともなっており、歴史ファンには価値のあるところです。

御菓子司 新正堂
《所在地》
東京都港区新橋4-27-2
TEL:03-3431-2512

《アクセス》
・JR新橋駅烏森口から徒歩10分

《営業時間》
・AM9:00〜PM7:00(月〜金)
・AM9:00〜PM5:00(土)
※休業日は、日曜と祭日です。

《公式オフィシャル》
https://www.shinshodoh.co.jp

切腹最中
5個入り ¥1,452(税込み)~
陣太鼓どら焼き
5個入り ¥1,436(税込み)~
義士ようかん
5本入り ¥1,382

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