「ふきのとうの里」は、春の訪れとともにやって来る期間限定の銘菓

【新潟県】

「御菓子司 長野屋」の「ふきのとうの里」は、目でも舌でも春を感じる銘菓

御菓子司 長野屋」(以下「長野屋」)は、新潟県の糸魚川市にある老舗のお菓子屋さん。

銘菓と呼ばれているお菓子は数々ありますが、私が特にオススメしたいのが「ふきのとうの里」です。

この和菓子の最大の特徴は、材料に「ふきのとう」を使っていること。

甘さをイメージする人が多い和菓子に、ほろ苦さを感じる山菜が使われているなんて、驚く方も多いでしょうね。

発売当時、斬新とも言える材料にテレビの取材も訪れたとか。

「ふきのとう」は糸魚川周辺で摘まれたもの。

これを乾燥させ粉末にし、白玉粉と混ぜて餅状にします。

そこに丁寧に炊かれた大納言を使ったあんこも一緒に混ぜ、薄く焼かれた最中で包みます。

私がこのお菓子を初めて食べたのは、新潟県に住む知り合いのお宅に遊びに行った時でした。

ふきのとうの里」がお茶請けとして出されていたのです。

正直、包装紙に書かれていた「ふきのとうの里」といった文字に、驚きを隠せませんでした。

心の中では、まさか和菓子に山菜が使われてるなんてことはないよね?きっと「ふきのとう」をかたどったお菓子のはず。

そう思っていたんです。

食べるのを戸惑っていた私に気が付いたのか?そのお宅のおばあちゃんが一言。

「山菜は入っているけど、美味しいから食べてみなさい」でした。

恐る恐るこのお菓子に手を伸ばし、いざ口の中に運んでみると、中に練りこまれた「ふきのとう」のほろ苦さは控えめで、とてもさっぱりと食べられる優しい甘さの和菓子でした。

そしてほんのりと舌に伝わってきたほろ苦さが、とてもいいアクセントとなって、このお菓子の味を引き立てていたんです。

このお宅では、大人はもちろん子供も大好きで食べているお菓子だそうです。

私も食べてみて、苦さをあまり感じなかったので、子供でもとても食べやすいものだと思いました。

ふきのとうの里」は、春の訪れとともに芽吹く「ふきのとう」を使ったお菓子。

また特徴のあるあんこを包む最中の皮も、若葉色といった春を思わせる色合い。

販売される時期も、立春を迎えた2月初旬~4月の上旬です。

ふきのとうの里」を食べて、目でも舌でも、春を感じてみて下さいね。

名誉金賞を受賞した銘菓、「越後つついし親不知」にも注目!!

「長野屋」さんには、「ふきのとうの里」以外にも、注目してみてほしい銘菓があります。

それは「越後つついし親不知」(えちごつついしおやしらず)です。※東映映画のタイトルではありませんので、あしからず…(笑)

なんとこのお菓子は、第21回「全国菓子大博覧会」で名誉金賞を受賞したお菓子なんです。

「全国菓子大博覧会」とは、日本の地方博覧会のひとつ。

展示されるお菓子は、和菓子をはじめ、洋菓子からスナック菓子までと様々です。

規模は日本最大とされ、別名、「和菓子のオリンピック」ともいわれています。

こんな大きな博覧会で、名誉金賞を受賞するなんてすごいお菓子ですよね。

この銘菓のお味は2種類。

1つは、甘く炊かれた金柑(きんかん)が丸ごと入ったもの。

もう1つは、渋皮ごと甘く炊かれた大きな栗が、丸々1個入ったものです。

2種類とも口どけの良い白あんをまとい、その上からしっとりとした皮で包まれています。

私がはじめて食べたのは、金柑のお味でした。

実は、和菓子に柑橘類が入っているものが苦手な私。

でも思い切って食べてみると、「越後つついし親不知」の中に入った金柑は、私が苦手とする柑橘類に含まれる酸味をあまり感じないどころか、その淡い酸味が逆に白あんの味を引き立てていたんです。

和菓子が大好きなあなたはもちろん、私のように柑橘系の食材が入った和菓子が苦手な方も、この美味しいお菓子を、ぜひ食べてみて欲しいと思います。

洋菓子を中心に学んだ3代目の味、ブランデーケーキもオススメ

「長野屋」さんの3代目である孝一さんは、東京の製菓学校で洋菓子を中心に学んだ方だとか。

その孝一さんの帰郷とともに、和菓子を中心として販売していた「長野屋」さんは、洋菓子の販売にも力を入れるようになったそうです。

孝一さんが手掛ける美味しい洋菓子は沢山ありますが、その中でも私が一押しするのは、「ブランデーケーキ」。

このお菓子の特徴は、上質なブランデーをたっぷりと染み込ませ、ゆっくりと熟成させたことで、しっとりとした口当たりを生み出したこと。

パッケージを開けると豊かな香りが、鼻をくすぐります。

このお菓子と合わせるのにオススメな飲み物は、濃い目に入れたストレートティー

他には、やはり濃い目に入れた緑茶なども会うと思います。

甘く芳醇(ほうじゅん)な香りに誘われて、お子さんが食べたがったとしても、このお菓子は大人向けですから、「大きくなったら食べられるからね」と言いながら、食べてしまうのを止めてあげて下さいね。

「御菓子司 長野屋」の「ふきのとうの里」は、目でも舌でも春を感じる銘菓(まとめ)

「長野屋」さんは、気を付けてみていないと、うっかり通り過ぎてしまうほど可愛らしい趣のあるお店。

でも「和菓子のオリンピック」とも呼ばれている、「全国菓子大博覧会」で、名誉金賞を受賞するお菓子を生み出すほど、実力のあるお店です。

3代目である孝一さんの洋菓子を作る技術も高く、人気商品が次々と生まれているとか。

今後、新しい味の誕生が気になるお店ですよね。

《所在地》
「御菓子司 長野屋」

〒949-0305
新潟県糸魚川市青梅240-3

電話番号
025-562-2050

《価格(税込)》
「ふきのとうの里」(10個入)
1,760円(税込)
「越後つついし親不知」
1,760円(税込)
「ブランデーケーキ」(1本入)
1,469円(税込)

《営業時間》
9:00~19:00
※定休日
日曜日

《駐車場》
あり

《アクセス》
JRえちごトキめき鉄道「青梅駅」から徒歩2分

《ネット販売・通販》
オンラインショップURL
http://www.shop-online.jp/naganoya/

FAX
025-562-2141

※インターネットでのご注文が難しい方、ネット販売がされていない商品の購入を希望される方は、FAX、又はお電話にてお店に直接ご注文されることをオススメします。

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