お茶処・島根県松江市の三大銘菓は「若草」「山川」「菜種の里」

【島根県】

松江市で茶道を興した松江城城主・松平不昧公と三大銘菓

島根県松江市が、お茶処だという事をご存知ですか?

お茶処といえば、一番に浮ぶのは京都かと思いますが、島根県松江市は京都や金沢と肩を並べるお茶処で、有名な和菓子が多数あります。

松江で茶道「不昧流(ふまいりゅう)」を興した松江城城主で、松江藩七代藩主の茶人・松平不昧公(まつだいらふまいこう)が考案した茶菓子が多数あります。

 

水の都である城下町松江市は、和菓子が有名で、茶道も市を挙げての大きなお茶会を毎年催すほど盛んな町です。

世間では神無月といわれる10月には、日本中の神様が集まる出雲大社がある島根県では神有月と呼ばれ、その頃に松江城では毎年盛大にお茶会が開催されています。

そんな松江の代表的な和菓子には、松平不昧公が考案・命名した「若草」「山川」「菜種の里」の3種類のお菓子が「三大銘菓」と呼ばれる松江の代表的なお菓子があります。

この「三大銘菓」は、どこの和菓子屋さんでも扱っており、お茶処松江では欠かせないお茶菓子です。

いずれも、砂糖菓子なので甘い印象ですが、松平不昧公の時代(1790年頃:江戸時代)では、貴重だった砂糖をふんだんに使った贅沢な和菓子です。

松江の三大銘菓:ふっくら柔らかい緑色の茶菓子「若草」

島根県松江市で代表する和菓子店で「彩雲堂」が復刻させた和菓子「若草(わかくさ)」が有名です。

ふっくら柔らかくてモチモチっとした緑色の「若草」は、松平不昧公の歌の一部「栂尾山の春の若草」から命名されたといわれています。

お店を代表する銘菓「若草」は、求肥を練り合わせてふっくらとしたお餅に、薄い緑色の餅粉(寒梅粉)を一面にまぶした長方形のお菓子です。

緑色が鮮やかな餅菓子の「若草」は、不昧公好みの茶菓子の1つとされています。

松江の三大銘菓:口溶けやさしい紅白の茶菓子「山川」

山川(やまかわ)」は、お干菓子に分類される落雁の一種で、餅粉(寒梅粉)を練り上げたしっとりした落雁です。

松江市で多数ある和菓子店の中でも「風流堂」が復刻させたお茶菓子です。

紅葉に萌える山をイメージしたピンク色の物と、そこに流れる川をイメージした真っ白な物の、紅白一組がセットになった甘い砂糖菓子です。

松平不昧公の歌の一部「高尾の山川の水」から命名されたといわれています。

しっとりと口の中で優しく溶けていくのが印象的な和菓子で、紅白揃えの落雁「山川」は、不昧公好みの茶菓子の1つとされています。

松江の三大銘菓:菜の花を蝶が舞う黄色い茶菓子「菜種の里」

茶人・松平不昧公考案による3つ目の茶菓子「菜種の里(なたねのさと)」は鮮やかな黄色が印象的な甘い砂糖菓子です。

長方形に作られた菜の花畑の黄色い色の上に、白い玄米で蝶が舞っているかのように飾り付けられた、春を思わせる色合いの可愛い和菓子です。

松平不昧公の歌「寿々菜さく」から命名されたといわれています。

「菜種の里」は、包丁で切り分けるのではなく、手で自然に割るのが流儀だそうです。

この不昧公好みの茶菓子の1つとされている「菜種の里」は、松江市にある和菓子店でも唯一「三英堂」だけが取り扱う特別なお茶菓子だそうです。

松江城や出雲大社を訪れたらぜひ寄ってみたいイートインの和菓子

宍道湖の夕日が素敵と有名な水の都でもある松江市は、和菓子とお茶の美味しいお店がいっぱいあります。

京都や宇治にも負けない美味しい抹茶で一服してみませんか!

それぞれの和菓子のおすすめ店舗を紹介します。

(若草)彩雲堂本店
松江駅北口から徒歩約8分
島根県松江市天神町124
定休日:1月1日
9:00~18:00
http://www.saiundo.co.jp/
ネット販売(通販):有
3個:540円(税込)~

(山川)風流堂(寺町本店)
松江駅北口から徒歩10分
松江市寺町151
定休日:1月1日
9:00~18:00
駐車場:4台
https://www.furyudo.jp/
ネット販売(通販):有
1セット:886円(税込)~

(菜種の里)三英堂(寺町本店)
松江駅北口から徒歩8分
島根県松江市寺町47
定休日:1月1日
8:00~18:30
http://www.saneido.jp/
ネット販売(通販):有
1本:810円(本体750円)~

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